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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻8号

2014年08月発行

文献概要

ひとやすみ・114

乳癌検診における対応

著者: 中川国利1

所属機関: 1宮城県赤十字血液センター

ページ範囲:P.946 - P.946

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 食生活の欧米化に伴い,日本でも乳癌の罹患率が著明に増加しつつある.そこで乳癌検診が強力推進され,乳癌に対する関心が急速に増しつつある.しかし,女性にとってデリケートな乳腺を対象とするため,当院では特別な診療体制をとっている.乳腺専用の外来診察室を設け,マンモグラフィーや超音波検査は女性技師が行っている.また診察時には必ず女性看護師の同席を求め,さらに個人的には緊張を和らげるために話し掛けることにしている.

 お乳がたくさん出た人には,「牛だったら表彰ものですね.ミルク代も浮いたでしょうから,ご主人からご褒美を戴く権利がありますね」.授乳期が過ぎても乳を分泌する人には,「若くて魅力的な女性だからいつまでも乳が出るのですよ」.超音波検査で囊胞を認めた人には,「気にすることはありません.豊胸のためわざわざシリコンを留置して水を注入する人も居りますから」.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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