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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻9号

2014年09月発行

文献概要

特集 外科医が知っておくべき小腸疾患 手術

小腸癌

著者: 山形幸徳1 八木浩一1 愛甲丞1 清川貴志1 西田正人1 山下裕玄1 森和彦1 野村幸世1 瀬戸泰之1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院胃食道外科

ページ範囲:P.1104 - P.1108

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【ポイント】

◆小腸癌は稀な疾患で,治療ガイドラインは存在しないのが現状である.

◆進行癌で発見されることが多く,予後不良である.

◆治療の主体は手術であり,非治癒因子がない場合はリンパ節郭清を伴う小腸切除を行う.

◆他臓器転移や腹膜播種を伴う症例では,出血や閉塞の予防目的に姑息的切除を行う.

◆後治療として他の消化管癌に準じた化学療法を行う.

参考文献

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2)Agrawal S, McCarron EC, Gibbs JF, et al:Surgical management and outcome in primary adenocarcinoma of the small bowel. Ann Surg Oncol 14:2263-2269, 2007
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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