文献詳細
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文献概要
緒言
有鉤嚢虫の脳内寄生に関しては,1558年Rumlerが一癲癇患者の剖檢に際し,硬脳膜に嚢虫を発見したのに始まり,Küchenmeister Leuckart等多数の報告があり,我國に於ても明治41年福島により初めて本症が報告されて以来今日に到るまで40例の報告なされている.
最近当教室に於て,症候性癲癇の診断のもとに開頭術を行い本症なることを発見した1例を経驗したのでこゝに報告する.
有鉤嚢虫の脳内寄生に関しては,1558年Rumlerが一癲癇患者の剖檢に際し,硬脳膜に嚢虫を発見したのに始まり,Küchenmeister Leuckart等多数の報告があり,我國に於ても明治41年福島により初めて本症が報告されて以来今日に到るまで40例の報告なされている.
最近当教室に於て,症候性癲癇の診断のもとに開頭術を行い本症なることを発見した1例を経驗したのでこゝに報告する.
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