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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻10号

1952年10月発行

文献概要

綜説

胃潰瘍穿孔性腹膜炎の治療方針

著者: 伊良子光孝1 中村寬1

所属機関: 1大津赤十字病院外科

ページ範囲:P.488 - P.490

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 胃潰瘍に因る穿孔性腹膜炎の処置に関しては多数の方法がある.本症の治療方針としては胃潰瘍の根治手術である胃切除術を行い得れば理想的であるがあくまで穿孔後の時期と患者の全身状態を顧慮して取捨選択す可きである.併しこの際一定の基準術式を設けて行うのが安全であると考える.
 此の意味に於て余等は昨年1ヵ年間に取扱いたる症例15例に対し,我々の考按せる術式に從いて処置し虫垂炎穿孔に比して未だ死亡率の高き胃潰瘍穿孔性腹膜炎に対し極めて良好なる結果を得たので茲に症例の総括的観察を試み,併せて其の治療方針に就いて述べて見たいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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