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雑誌目次

雑誌文献

臨床外科7巻11号

1952年11月発行

雑誌目次

特集 上腹部外科臨床の進歩

胃十二指腸潰瘍の外科的治療に関する理論

著者: 大井実

ページ範囲:P.527 - P.538

 潰瘍外科発展の歴史を顧るとき胃切除術にはじめて成功したBillroth(1881),潰瘍に対する胃切除術にはじめて成功したRydigier(1882)の功績はともかくとして,広範囲の胃切除術をもつて選択手術とするとの1918年10)にはじまるFinstererの提唱こそは沒すべからざる大きな功績といわねばならない.その後,多数学者の研究によつて潰瘍学そのものは著しい発展をとげてきたが,治癒面では單なるFinstererの踏襲に止まり,この提唱を否定して歴史の方向を変えるほどの事実も現われなかつたし,また大きな改変すらも加えられなかつた.もしFinsterer以後において潰瘍外科発展史上,見逃がすべからざる劃期的な業績があつたとすれば,それは,自分でいうのもおかしいが,著者の教室における壁細胞に関する研究業績29)30)であろう.
 Finstererの広範囲胃切除術は教室の研究によりはじめて理論的根拠をうることができた.Finstererの広範囲胃切除方針は術後減酸をねらつたものではあるが,その方針を漫然と踏襲していたのでは,切除範囲の算術級数的拡大につれて,治癒効果がなにゆえに幾何級数的に向上するのかの理由,またある一定範囲を超えるとそれ以上に切除範囲を拡大しても,たとい算術級数的にもせよ,治癒効果がそれにつれて向上してこないという矛盾を説明することはできなかつた.

胃・十二指腸潰瘍症に於ける胃切除術の檢討

著者: 中谷隼男

ページ範囲:P.539 - P.561

I 緒言
 胃・十二指腸潰瘍に対する手術的療法は現在普遍化して丁度30年程前の虫垂炎手術と同じようなことでは無いかと思われる.即ち潰瘍発生の機序に就ては説明し盡されているとは現在尚おいえないが,其外科的療法に関しては胃切除術を以て本筋となす可きことに異論はないようである.然しこゝまでに達するには幾多先人の苦心の跡がみられる.殊にその研究努力の中心をなせるものは矢張り潰瘍の再発殊に術後消化性空腸潰瘍の予防の問題と謂えるであろう.
 v. Finsterer(1918)が潰瘍症は胃液の過酸と関係があるとして酸の分泌を制限するために切除範囲を大きくして胃底腺領域を広汎に切除することを唱えて以来,切除術は胃液分泌の第一相(脳相)及び第二相(胃相)の除去,從つて減酸,無酸を目標としている.即ち胃の少くとも2/3以上の切除を目標とし,米國方面では5/6を切除す可しと謂う向もある位である.

胃十二指腸潰瘍の穿孔

著者: 勝屋弘辰

ページ範囲:P.563 - P.571

まえがき
 ここにいう穿孔とは急性穿孔の謂いであつて,潰瘍が突然癒着のない遊離腹腔内に破れる場合を指し,穿孔の結果多くは急性腹膜炎を招来する.急性穿孔に対して穿通なるものがある.この場合にも潰瘍はやはり胃壁全層を侵触するが,漿膜を穿破するにさきだつてまず潰瘍部と隣接臓器たる肝,膵,横行結腸間膜,脾,腹壁等との間に癒着が起り,然る後潰瘍は徐々に胃壁を貫いて遂にこれら臓器組織内に侵蝕して行く,從つて穿通性潰瘍に於ては潰瘍底はこれらの臓器によつて作られている.かくの如き穿通の場合には穿孔の場合と異り穿通部と遊離腹腔とは遮断されておつて直接連絡していないので汎発性腹膜炎を惹起する惧れがない.
 ここでは穿通については触れないで,もつぱら急性穿孔について述べることとする.

胃癌の外科的療法

著者: 中山恒明

ページ範囲:P.573 - P.577

緒言
 既に読者諸兄の充分御存知の樣に医学の現段階に於ては胃癌の療法は少なくとも根治と云う意味では早期に完全な根治手術を施行する以外にはないのである.根治手術は在来は幽門部癌に対する幽門部切除に限られて居つたものであるが最近に於ては胃全剔出並に噴門切除が幽門切除と同樣に安全に施行せられる樣になつた.最近私が入手したメヨークリニークのスタフミイテングの報告にあつた同クリニークの胃癌切除手術の遠隔成績を記載してこれまでの大体の胃癌手術成績の基準と思はれる点を記載して諸兄の参考に供すると共に今後の手術成績の向上等に就いて,記する事とする.又本論文には1907年から1916年までの10年間,1940年から1949年までの10年間の比較が出て居るのでこの両載を見ると胃癌手術に於ける進歩を知る事が出来ると思う。尚お最近5ヵ年間に於ける尚お外科の成績も記載して見るつもりである.

急性膵臓炎

著者: 津田誠次

ページ範囲:P.579 - P.591

 膵臟炎には急性症と慢性症とがある.慢性症は急性膵臓炎を経過して之に移行する場合と,始めから慢性に経過して急性発作の気附がれない場合とある。急性膵臓炎は又急性膵臓壊死とも称えられる.病理解剖学的には両者を区別し得るが,臨床的には不可能である.又炎症を伴わない急性膵臓壞死として発病しても,急性膵臓炎が合併し勝ちである.
 軽症を急性膵臓炎といい,重症を急性膵臓壞死とゆうのはGulekeの意に反する.又急性膵臓壊疽とゆう名称は極く末期の重症例には適切であるが,一般的でない.

膵臓嚢腫—本邦の統計的観察

著者: 河合直次 ,   小林愿之 ,   早田正敏

ページ範囲:P.593 - P.605

第1章 緒言
 膵臓嚢腫に関しては1878年Friedrichが初めて診断が甚だ困難なことを指摘し,その治療法としては対症乃至食餌療法によらなければならないと述べた,その後Kulenkampf(1882)は手術によつて本疾患を確認した1例を報告している.膵臓嚢腫の診断のもとに之を手術的に成功したのはGussenbauer(1882)である.Körte(1898)が文献により121例の本疾患手術例の統計的観察を発表して以来諸家の多数の業蹟,臨床例の報告をみるに至つた.本邦では緒方(明治30年)の第1例報告以来,私の前回発表迄(昭和17年6月)177例を数えたが,その後昭和27年3月迄の10年間に44例を文献的に調査した.私はこゝに本邦膵臓嚢腫221例の統計的観察を特にその治療法の変遷を中心に行つた.「膵臓外科」が本邦に於ても又米國に於ても自覚ましい進歩をとげつゝある現在,この小報告が多少でも貢献するところがあれば幸甚である.

膵臓切除術

著者: 古岡一

ページ範囲:P.607 - P.616

 膵臓,総胆管下部,Vater氏膨大部或は十二指腸の惡性腫瘍並びに胃癌が膵臓に波及したるものに早期に膵臓切除術を施行す可きは当然のことながらこの領域は損傷してはならない重要な大血管や内臓神経が輻輳する所であり,胆管や膵管の処置が困難であり,又膵臓自身内分泌臟器としても外分泌臓器としても重要な臓器なのでこの手術を敢行するものは極めて寥々たるものであつた.1882年Minkowskiがはじめて膵切除術を施行し,1892年HalstedtがVater氏膨大部癌剔出術の治療例を報告して以来は1933年Whipple,Parsons & Mullinが二次的切除術を施行して成功する迄稀に報告はあるが多くは不成功に終つている.Whipple等の成功は大いに外科医を刺戟しBrunschwig, Cattel, Orr, Waugh, Hunt, Pearse等諸家の報告が相踵いで現れDragstedt等の基礎的研究と相俟つて本手術は長足の進歩を見るに到つた.本邦に於ては余が昭和24年10月第482回東京外科集談会に於て胃癌が膵に波及したるものに胃,膵,十二指腸切除術を施行した2例を報告したのが最初でその後梶谷,本圧,大野,桂ら諸家の報告が相踵ぎ,最近に到つて本手術の急速の進歩を来した.本稿に於ては吾々が行つている術式を紹介し,以て諸賢の御参考に供したいと思う.

肝膿瘍の診断と治療

著者: 島田信勝 ,   石井良治

ページ範囲:P.617 - P.620

 肝膿瘍は主として多発性の細菌性化膿性肝膿瘍とアメーバ赤痢の病原体であるEntamaeba his—tolyticaにより惹起せられる多くは單発性のアメーバ性肝膿瘍にわけられる.いづれの場合でも肝臟に初発するものではなく,他臟器の疾患より二次的に発生する.
 細菌性肝膿瘍は近来其の発生原病巣の早期処理が適確になつた爲か比較的少い.アメーバ性肝膿瘍は從来熱帶性疾患であつたが,今次大戰以来我國に於ても可成りみられ,殊に其のしんいん地帶をふんだ経驗の全くない内地人にも発生をみている事は注意す可き事である.

肝臟膿瘍に就て

著者: 代田明郞

ページ範囲:P.621 - P.628

緒言
 肝臓膿瘍は種々なる原因的疾患に因つて起るものであるが,地方的に幾分特異性を有し熱帶,亞熱帶に発生する肝臓膿瘍は主としてアメーバ赤痢に由来するもので,戰前我國に於ては台湾,朝鮮地方に多く,アメーバ赤痢の流行せざる内地に於ては比較的稀であつて,これに関する報告は僅に10数例に過ぎなかつた.しかるに終戰以後これに関する報告も急激に増加したとはいえ,温帶地方に発生する肝臓膿瘍は殆ど細菌によるもので,虫垂炎,胆道疾患,胃十二指腸潰瘍,其の他腸管潰瘍,腹膜炎等種々の腹部疾患に起因して起ることが最も多く其の他肛門周囲の化膿性疾患,敗血症の経過中に起ることもある.而してアメーバ赤痢に因る肝臓膿瘍は主として單発性であるに対しこれ等細菌性の肝臓膿瘍特に虫垂炎に因る肝臓膿瘍は多発性であつて,内臓外科及び化学療法の著しく進歩した今日尚お予後最も不良なる外科的疾患の一つとして数えられている.
 筆者は松倉外科教室に於て15例の肝臓膿瘍を経驗したので此れを経とし文献を緯として本症に就て聊か述べて見たいと思う.

上腹部外科に於ける2,3の問題

著者: 本庄一夫

ページ範囲:P.629 - P.639

膵臓全剔出後の脂肪肝
 膵臓惡性腫瘍に対して,これが限局性のものであることが明瞭であれば,術後の生理学的変化を考慮して出来得れば部分切除を行うべきであることは言を俟たない.
 しかしながら,往々にして腫瘍による主膵管閉塞に伴う末梢部の組織硬化(結合織増殖)のため,どの部分までが眞の腫瘍であるか判定に迷うことがある.また頭部に発生した癌腫のために主膵管内腔の閉塞が生じたような場合は,拡張した膵管内腔を癌細胞が遠く浮游し,その際頭部切除のみにとゞまると,後刻この浮游する細胞に基因する再発の惹起され得る危險性のあることが指摘されている.

脾臓の臨床

著者: 淸英夫

ページ範囲:P.641 - P.648

 脾臓は何と云つても未だ謎の臟器である.その機能については幾多の文献があるが,あの大きさであの微細構造を有し,而も單一に臓器でありながらこれを剔出しても正常人に於てさえ生命に危險を齎さないと云う点は全く納得が行かない.祕められた重大な使命が未発見に取り残されて居る樣だ.近年色々の方面から再認識されこの方面の研究は一面極めて困難であるが興味深いものがある.
 本稿は臨床的に脾腫患者に対した時の診断指針と剔出を適應とする疾患について簡單に述べる.予備知識として解剖,生理を簡單に述べる.

肝腎症候群の成立機序

著者: 澁沢喜守雄 ,   大園茂臣 ,   稻生綱政

ページ範囲:P.649 - P.663

いとぐち
 肝臓と腎臓とが同時に傷害される患疾は,松尾巖先生のいわれる肝腎障碍症1),フランスのL'hépatonéphriteとして,黄熱・Weil病などの傳染性疾患,子癇,四塩化炭素中毒などにこれを見いだすことができる.しかし,外科臨床においてはそれらと別に,肝臓と腎臟とが同時に傷害され,腎不全症状が優位にあって短時間のうちに終末の轉帰をいそぐ状態があるのである.多くは肝胆道疾患の手術あるいは近辺上腹部手術の直後にあらわれ,乏尿・窒素血症・高熱を特徴として48時間内外に不幸の結果を招くことで周知となつている.内科的な肝腎障碍症・L'hèpatonéphriteが日本・フランスで注目研究せられたのに対し,外科的な肝腎症候群は主としてアメリカにおいて開拓され,肝臓死(liver death),肝腎症候群(hepatorenalsyndrome),肝臓ショック(liver shock)などとして研究されてきたのである.

横隔膜下膿瘍

著者: 植草実 ,   遠藤博

ページ範囲:P.665 - P.670

 横隔膜下膿瘍は主に腹部内臓の炎症性疾患に合併乃至続発する重篤な上腹部外科的疾患の一つとして古くから知られている.一般に稀ではあるが剖檢によつて初めて知るものもあり,普通想像するよりは遙かに多いのではないかと考えているものもある.屡々初発病巣が不明で,その上臨床症状にも不定のことがあつて診断困難なものが少くない.而もその局所解剖学的関係が複雜で時には膿瘍に到達し難いことがあり,治療も常に容易ではない.診断技術,化学療法が発達した今日に於ても,この方面には明かな進歩はみられていない.またわが國では多数例に就ての報告がないが,諸家の記述,慶大外科臨床例を基として,主にこれらの点に就て考察してみたい.

―上腹部外科症例―卵巣嚢腫に合併した肝下垂症の1例並びに本邦に於ける統計的観察

著者: 加藤敏昌

ページ範囲:P.671 - P.674

 1856年Cautaniが初めて肝下垂症の1例について詳細に発表し,1910年Chilaiditiがその特有なX線像を述べて以来この種疾患が注目されて来た.本邦に於ても大正3年横森氏が1症例を発表して以来,私の調べた範囲では32症例に及んでいる.從来本症は肝下垂症(Glenard),肝轉位症(Ganzius),遊走肝(Cantani),として述べられその解釈の仕方も区々であり,極めて稀な疾患として認められて来た.横森氏は遊走肝と肝下垂症を区別し,前者は肝が單に肝自体の轉移可動性を有し横隔膜に浴つて轉位動揺し,同時に肝を1つの腫瘤として腹壁上より触知し且つ視診し得る場合を云い,後者は肝が必ず上下に移動し,横隔膜との接触を全く失うものと云っている.Chilaiditiは更に肝が完全に横隔膜と接触を失うものを完全肝下垂症,一部分接触を失つて部分的下垂をし,その間に臓器の介入するのを部分的肝下垂症と分類している.最近私も実に6年間に亘り結核性腹膜炎と診断されていた患者が手術により実は右卵巣嚢腫で而も肝下垂症を有していた1症例をみたのでこゝに発表し,併せて本邦に於ける症例について考察を加えた.

S字状結腸間膜裂孔内小腸嵌頓による腸閉塞症の1例

著者: 若林利重 ,   益山栄良

ページ範囲:P.674 - P.677

 腸間膜裂孔は1776年Heuermann氏によつて始めて剖檢的に発見せられたもので極めて稀有なるものであるが腸管の裂孔内嵌入により腸閉塞症を惹起することがあるので外科医の一應念頭におくべきものである.
 本疾患は本邦に於ては明治42年高安氏の症例報告以来32例を算するに過ぎず,その大半は廻腸下部間膜に見られ,小数が小腸上部腸間膜並に横行結腸間膜に存し,S字状結腸間膜裂孔に至つては更に稀なるもので昭和17年岡村氏の報告1例をみるのみである.私等は最近東京警察病院にてS字状結腸間膜裂孔に廻腸が嵌入して腸閉塞を起した1例を経驗したので茲に報告する.

胃及び膵体部併合手術後の臨床的経過

著者: 岡村正 ,   門田可宗

ページ範囲:P.678 - P.681

 1935年Whippleにより膵頭部癌の手術に劃期的な成功が報告されて以後,膵に対する手術は次第に進歩し,近来本邦に於ても,多くの成功例が報告されている.我々は胃疾患の膵に波及せる症例の胃及び膵の併合切除を行つた場合を中心として,膵に手術操作を加えた時に経驗した特有な術後の経過に就て報告したい.

蛔虫卵性膵臟炎に於ける膵切除の経驗

著者: 渡辺三喜男 ,   琢磨照夫

ページ範囲:P.681 - P.683

 蛔虫卵の膵実質への迷入に因る間質性硬化性膵炎に就いては,可成古くから注意され来つたが,手術例の報告は比較的少く,久留教授が指摘された如く,膵腫瘍と誤認し易いことは,最近進歩の途上にある膵外科に取つて,注意すべき事項であろう.我々も膵体部癌と誤認し膵切除を行つたのであるが,臨床上又組織学的にも興味ある所見を得たので,茲に報告する.

基本情報

臨床外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1278

印刷版ISSN 0386-9857

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