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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻11号

1952年11月発行

文献概要

特集 上腹部外科臨床の進歩

急性膵臓炎

著者: 津田誠次1

所属機関: 1岡山大學

ページ範囲:P.579 - P.591

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 膵臟炎には急性症と慢性症とがある.慢性症は急性膵臓炎を経過して之に移行する場合と,始めから慢性に経過して急性発作の気附がれない場合とある。急性膵臓炎は又急性膵臓壊死とも称えられる.病理解剖学的には両者を区別し得るが,臨床的には不可能である.又炎症を伴わない急性膵臓壞死として発病しても,急性膵臓炎が合併し勝ちである.
 軽症を急性膵臓炎といい,重症を急性膵臓壞死とゆうのはGulekeの意に反する.又急性膵臓壊疽とゆう名称は極く末期の重症例には適切であるが,一般的でない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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