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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻11号

1952年11月発行

文献概要

特集 上腹部外科臨床の進歩

肝膿瘍の診断と治療

著者: 島田信勝1 石井良治1

所属機関: 1慶大醫學部外科教室

ページ範囲:P.617 - P.620

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 肝膿瘍は主として多発性の細菌性化膿性肝膿瘍とアメーバ赤痢の病原体であるEntamaeba his—tolyticaにより惹起せられる多くは單発性のアメーバ性肝膿瘍にわけられる.いづれの場合でも肝臟に初発するものではなく,他臟器の疾患より二次的に発生する.
 細菌性肝膿瘍は近来其の発生原病巣の早期処理が適確になつた爲か比較的少い.アメーバ性肝膿瘍は從来熱帶性疾患であつたが,今次大戰以来我國に於ても可成りみられ,殊に其のしんいん地帶をふんだ経驗の全くない内地人にも発生をみている事は注意す可き事である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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