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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻13号

1952年12月発行

文献概要

症例

腹膜惡性体腔上皮腫の1例

著者: 津下健哉1

所属機関: 1岡山大學醫學部陣内外科教室

ページ範囲:P.774 - P.776

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 腹膜に原発する惡性腫瘍は比較的稀であるが,そのうち特有の形態を示すものに腹膜惡性体腔上皮腫がある.本腫瘍の由来に就ては末だ定説がなく,從つて其の名称も諸家により区々でEndotheliom,Endothelkrebs,En—dothelsarcom,Mesotheliom,Caelotheliom,Deckzel—lenkrebs,Deckzellengeschwulst等の名がある.
 私は最近臨床的に腸間膜淋巴腺結核を思わせた65歳の婦人を開腹し.摘出標本の檢鏡によつて初めて腹膜より発生した本腫瘍なることを確め得た1例を経驗したので此処に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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