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文献概要
外科と生理
その15
著者: 須田勇1
所属機関: 1慶應大學生理學教室
ページ範囲:P.784 - P.786
文献購入ページに移動3.反射性調節
呼吸運動の反射性調節はその働因が機械的であるか,化学的であるかによつて2群に分けられる.受容器としては,機械的働因が作用するものにも肺の收縮,拡張によつて刺戟される迷走神経末端と呼吸運動乃至は四肢の運動によつて刺戟される骨骼筋の筋紡錘体或は皮膚知覚受容器等があり,化学受容器としては頸動脈腺よりの酸素及び炭酸ガス含有量に反應して衝撃頻度を変える受容器がある.これらの求心系による反射の他に,上位中枢を介する反射を考慮に入れると呼吸運動は極めて広範な受容領野から影響を受けることになる.
呼吸運動の反射性調節はその働因が機械的であるか,化学的であるかによつて2群に分けられる.受容器としては,機械的働因が作用するものにも肺の收縮,拡張によつて刺戟される迷走神経末端と呼吸運動乃至は四肢の運動によつて刺戟される骨骼筋の筋紡錘体或は皮膚知覚受容器等があり,化学受容器としては頸動脈腺よりの酸素及び炭酸ガス含有量に反應して衝撃頻度を変える受容器がある.これらの求心系による反射の他に,上位中枢を介する反射を考慮に入れると呼吸運動は極めて広範な受容領野から影響を受けることになる.
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