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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻2号

1952年02月発行

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Fallot氏四徴に対するBlalock氏手術の経驗

著者: 木本誠二1 杉江三郞1 三枝正裕1 鍵谷德男1 角田正彥1 小谷彥藏1 和田達雄1 松井澄1 堀內勝1

所属機関: 1東京大學醫學部福田外科

ページ範囲:P.53 - P.57

文献概要

 広義の心臓外科は戰後特に米國に於て眼醒しい発達を遂げつつあり,殊に先天性心臓疾患の手術治療は実地上の問題として非常に多数例に実施されている.この領域は遺憾ながら日本では甚しい立遅れを認めざるを得ない.吾々は広い意味の血管外科の一項目としてこれを取上げ,些かなりともこの立遅れを挽回するに寄與すべく努力しているのであるが,日本の現状として仲々思う幾分の一も達成出来ないのは残念である.しかしBotallo氏管開存の手術治療は2例に成功しており,これは近く別の誌上に発表する筈である.先天性肺動脈狭窄も現在まで2例手術を施行し得た.誠に僅少な経驗ではあるがまだ日本で実施発表されていないので,その経過を報告し,大方の御参考ともならば幸であると思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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