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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻2号

1952年02月発行

文献概要

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リーデル氏甲状腺腫に就て

著者: 遠藤辰一郞1

所属機関: 1東北大學醫學部桂外科教室

ページ範囲:P.80 - P.83

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緒言
 甲状腺の炎症性疾患中,発生原因不明で慢性の経過を採る特異のものとして,リーデル氏甲状腺腫がある.本症はRiedel1)(1896)が,周囲組織との強度の癒着,及び鉄様硬度を有し,組織学的には甲状腺濾胞の萎縮、間質結締織の増殖,小円形細胞浸潤を主徴とした2例の報告に始まり,類似症例が相次いで報告され,名称も種々記されている.(Riedel's Chronic Thyroiditis.(Shaw and Smith 1925)2),Chronic Ligneous Thyroiditis.(Smith and Clute 1926)3),Riedel's Strtima(McClintock and Wright 1937)4)
 本邦に於ても諸氏に依り報告されているが,橋本5)(1912)は淋巴球の浸潤著明で,淋巴濾胞を形成している4.例をStruma lymphomatosaの名称の下にRiedel's Strumaとは区別して報じている.
 私は最近経驗したリーデル氏甲状腺腫8例を報告し主として臨床症状並に組織学的所見に就て2,3の考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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