icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻2号

1952年02月発行

--------------------

空腸内脂肪腫に因る逆行性腸重積症の1例

著者: 牧野正一1

所属機関: 1外科牧野病院

ページ範囲:P.86 - P.87

文献概要

緒言
 腸管良性腫瘍に因る腸重積症は稀有なものでないが空腸に発生する脂肪腫は比較的少く且つそれに因る逆行性腸重積症を起した症例は極めて稀である.尚本症例は4〜5年前発病し始め慢性腸重積症の症状を呈していたものであり且つ其の当時虫垂炎と誤診されたため慢性症から急性症に移行しても尚其の病名が固執され,ために手術の時期が意外に遅れ遂に不幸な轉帰をとつたものである.依つて茲に其の症例を報告して本症知見の追加を試みると共に腸重積が他の疾患と誤診され易い点を指摘し臨床上の参考に供したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら