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空洞剔除術と結核腫剔除術特にその手術々式と適應症
著者: 長石忠三1 寺松孝1 安淵義男2 吉栖正之2
所属機関: 1京都大學結核研究所第4部(外科療養部) 2國立療養所春霞園外科
ページ範囲:P.105 - P.107
文献購入ページに移動昭和26年2月初め,我々は孤立性の空洞又は結核腫を選択的に剔除し,その後に肺縫縮術又は有茎性筋肉弁充填術を行う一新手術的療法を案出し,同年12月20日までに15例に施行して良効果を得た.これを空洞剔除術Cavernectomy又は結核腫剔除術Enucleation oftuberculomaと呼称し,その手術々式並びに適應症に就て報告する.
昭和21年春,日本外科学会総会の席上,京大外科青柳教授及び筆者の1人長石から「空洞に対する有茎性筋肉弁充填術」と題し,Monaldi氏空洞吸引療法を施行後空洞を切開し,その後に有茎性筋肉弁を充填する術式を発表した際,当時の東大都築外科(現在の福田外科)卜部博士から「空洞切除術」と題し,青柳・長石の「空洞に対する有茎性筋肉弁充填術」と略々同様の術式が追加されたが,これは今回の我々の術式とは全然異なるもので,寧る空洞切開術に近いものである.
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