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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻3号

1952年03月発行

文献概要

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膵臓癌手術前諸檢査並に術後対策に就いて

著者: 桂重次1 鈴木礼三郞1

所属機関: 1東北大學醫學部桂外科教室

ページ範囲:P.115 - P.117

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 膵臓癌の早期診断は容易でなく而もその手術も困難であるのは周囲に多くの枢要なる血管があり,手術に際し損傷され易い爲と,一方胆道再建術の安全性を欠くためである.更に術後の消化吸収,新陳代謝の問題も考究されねばならないので,從つて内外を問わずその手術成績は必ずしも満足すべきでなく,今後の研究に俟つ所大なるものがあるがそれは本手術を如何にして安全に施行するかと云う手術方法の研究と,膵頭癌の早期診断の確立と,術後消化吸収新陳代謝対策の考究等である.
 初期に疾患を見出して根治手術を行うのは凡ゆる研究にも増して死亡率を低下せしめる道であるが,膵臓癌の早期診断は仲々難しい.それは多くの場合或る程度癌が成長しない限り症状が現れないからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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