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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻5号

1952年05月発行

宿題報告要旨

外科的疾患に於けるビタミン代謝

著者: 星川信1

所属機関: 1名古屋大学医学部今永外科

ページ範囲:P.224 - P.230

文献概要

 ビタミンの本体,作用機構などが基礎的に近年とみに明らかにされてきたのであるが,この研究は外科的疾患においてビタミソがどのような代謝状態にあるかをしらべ,ビタミンの利用のわるい原因を求めその作用を発揮せしめるための手がかりを得ようとしたものである.こゝに研究の対象としたビタミンはB群ビタミンのうちB1,B2ニコチン酸,B6でこれらについてその代謝を追求し,疾患としては低蛋白状態,惡性腫瘍,消化管の癌とくに胃癌,肝硬変,肝癌など肝疾患および胆道疾患,その他肝機能障碍時と,特殊な物質代謝異常とともに組織臓器の機能の急激な低下をきたすシヨック,イレウスについて実瞼的臨床的両方面から吟味した.葉酸とB12は主にその應用の上で作用効果を檢索した.
 檢討した事項はこれを大きくわけると,1)ビタミンの体内分布と掛泄,2)ビタミンの燐酸エステル化の問題ビタミンの代謝異常と組織呼吸との関係,4)ビタミンのいわゆる分解ないし不活化の問題,5)ビタミンの應用の問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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