文献詳細
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文献概要
緒言
腸管ポリポージスに関する文献は枚挙に遑がない程である.大体ポリープは何れの腸管にも発生するもので,殊に直腸に多い.主として孤立性に或は時には多発性に生ずるものである.本例は惡性腫瘍に因る大腸狭窄と想像せられ,開腹術施行し,その切除標本により横行結腸に於ける多発性ボリポージスなることを認め,尚その簇生した各ポリープが炎衝性に癒着し一つの管腔をなし,恰も二重腸管を形成したるが如き観を呈せる興味ある且稀有なる症例である.茲に之を報告し,諸賢の御批判を乞うものである.
腸管ポリポージスに関する文献は枚挙に遑がない程である.大体ポリープは何れの腸管にも発生するもので,殊に直腸に多い.主として孤立性に或は時には多発性に生ずるものである.本例は惡性腫瘍に因る大腸狭窄と想像せられ,開腹術施行し,その切除標本により横行結腸に於ける多発性ボリポージスなることを認め,尚その簇生した各ポリープが炎衝性に癒着し一つの管腔をなし,恰も二重腸管を形成したるが如き観を呈せる興味ある且稀有なる症例である.茲に之を報告し,諸賢の御批判を乞うものである.
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