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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻5号

1952年05月発行

文献概要

最近の外國外科

脳腫瘍とその好発部位年齢及び性別との関係,他

著者: J. Zülch.

所属機関:

ページ範囲:P.258 - P.259

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 著者は脳及び脊髄に発生する凡ての腫瘍は中枢神経系統の何れの部位にも無差別的に発生するものでなく,それぞれ一定の好発部位に発生し,更に或種の腫瘍は一定の年齢に最も多く生ずることも一般に認められている.從つて一生涯中の各時期に於て或る一定種類の腫瘍が起り且つその腫瘍は脳組織の一定の好発部位に発生する.その上腫瘍の種類は男女性別とも関係する.以上の様に脳腫瘍の発生とその好発部位,年齢及び性別との関係はこれをPathoclisisと云う言葉で云い表わせるとしている.そして著者はこの考えから3000例の脳腫瘍を調査分類した結果を表にして見た.この様な現象の原因は,しかし,説明することは出来ないが,脳腫瘍に前述のPathoclisisなる現象を認め得られるもので,この事実は臨床的診断上に重要な補助手段となり得るものであると述べている.(Deutsche Zeitschrift für Nervenheilkunde. Bd. 166, Nr. 2, S. 91, 1951).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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