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文献詳細

雑誌文献

臨床外科7巻8号

1952年08月発行

文献概要

綜説

手術侵襲の生体に及ぼす影響並びにその対策—手術と出血量

著者: 高山坦三1 中島芳雄1 高橋哲男1 武山勝也1

所属機関: 1北海道大學醫學部第二外科

ページ範囲:P.371 - P.375

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 近年外科手術における技術的方面のいちゞるしい進歩と,加えて種々の化学療法,麻醉法の発達により,いまではいかなる大手術をも大きな不安なしにおこなわれるようになつたとはいえ,常にショックおよび虚脱と斗わねばならぬ外科臨床においては,出血量の問題はひとつの重要な対象であることはいうまでもない.もちろん手術の生体に及ぼす影響は出血ばかりでなく,他の種々なる因子が加わり,術後の経過あるいは手術の結果は,これら複雑なる因子の綜合的な影響のもとにあるものである.しかしすくなくとも術中術後虚脱対策の主要部分は出血対策にあるといつても過言ではあるまい.
 しかがつて手術時出血量とその影響の問題が最近研究対象としてようやく多くなつてきたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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