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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻10号

2015年10月発行

文献概要

昨日の患者

苦渋の判断

著者: 中川国利1

所属機関: 1宮城県赤十字血液センター

ページ範囲:P.1229 - P.1229

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 超高齢社会となり,嚥下障害患者さんに対する胃瘻造設が激増しつつある.しかしながら嚥下障害が回復する見込みがない患者さんでは,人工呼吸器装着と同様に単なる延命治療にすぎないことが問題となっている.苦渋の判断で,尊厳死を選択した患者さんを紹介する.
 70歳代後半のMさんは,20年ほど前に大腸癌で結腸右半切除を行った.術後経過は良好であったが,3年前に脳梗塞を罹患し介護施設に入所していた.そして誤嚥性肺炎を伴う腸閉塞をきたして入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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