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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻10号

2015年10月発行

文献概要

図解!成人ヘルニア手術・5 忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント

Plug法

著者: 松村卓樹1 蜂須賀丈博1 雫真人1 坂田和規1 末永泰人1 倉田信彦1

所属機関: 1市立四日市病院外科

ページ範囲:P.1262 - P.1267

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■ はじめに
 現在,鼠径ヘルニアの修復はメッシュを用いたtension free repairの概念が主流となっている.なかでも1989年にRutkowらにより開発されたplug法1)は,簡便で再発率が低いため,現在世界中で広く採用されている.当科でも1995年から標準術式としてplug法を導入し,良好な成績を得てきた2).そこで,現在われわれが行っている外鼠径ヘルニアに対するplug法の実際の手術手技を,留意している点を交えて解説する.

参考文献

1)Rutkow IM, Robbins AW:“Tension-free” inguinal herniorrhaphy:a preliminary report on the “mesh plug” technique. Surgery 114:3-8, 1993
2)Hachisuka, T:Femoral hernia repair. Surg Clin North Am 83:1189-1205, 2003
3)Bower S, Moore BB, Weiss SM:Neuralgia after inguinal hernia repair. Am Surg 62:664-667, 1996
4)冲永功太:日本ヘルニア研究会による鼠径部ヘルニアの新分類.日臨外会誌67:1721-1722, 2006
5)倉田信彦,蜂須賀丈博,森 敏宏,他:鼠径部ヘルニア分類に応じた鼠径ヘルニアの術式選択と最新の術式.手術67:1775-1779, 2013
6)倉田信彦,蜂須賀丈博,筒山将之,他:Plug法—当科におけるplug法の実際の手技と“sutureless repair”への挑戦.消外36:923-929, 2013
7)蜂須賀丈博,服部圭祐,亀井秀弥,他:成人鼠径ヘルニア手術におけるday surgery;一般病棟を用いた1泊2日法の実際.消外Nurs 5:71-75, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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