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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 消化器・一般外科手術のPearls&Tips—ワンランク上の手術を達成する技と知恵 ⑪ヘルニア

閉鎖孔ヘルニア修復術〈腹腔鏡手術を中心に〉

著者: 谷島雄一郎1 兼平卓1 柏木秀幸1 矢永勝彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学外科学講座消化器外科

ページ範囲:P.279 - P.283

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 閉鎖孔ヘルニアは高齢で痩せ型の女性に多く発症する比較的稀な疾患である.文献的には全鼠径部ヘルニアのうち約0.073%1)の頻度とされているが,最近は画像診断の発達により比較的容易に診断を得ることが可能となってきた.そのため,来院時に腸管が嵌頓していても,還納後に待機手術に臨むことも最近は少なくない.
 本稿では,閉鎖孔ヘルニアに対する手術法の解説と症例に応じた手術法の選択を解説する.

参考文献

1)Bjork KJ, Mucha P Jr, Cahill DR:Obturator hernia. Surg Gynecol Obstet 167:217-222, 1988
2)Ng DCK, Tung KLM, Tang CN, et al:Fifteen-year experience in managing obturator hernia:from open to laparoscopic approach. Hernia 18:381-386, 2014
3)Otowa Y, Kanematsu K, Sumi T, et al:Laparoscopic trans-peritoneal hernioplasty (TAPP) is useful for obturator hernias:report of a case. Surg Today 44:2187-2190, 2014
4)Yokoyama T, Kobayashi A, Kikuchi T, et al:Transabdominal preperitoneal repair for obturator hernia. World J Surg 35:2323-2327, 2011
5)宮崎真一郎,中川基人,金井歳雄,他:閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対して水圧法による整復を試みた5例.日臨外会誌67:1946-1949,2006
6)久島昭浩,高橋雅哉:閉鎖孔ヘルニアに対する鼠径法の意義.日腹部救急医誌33:1083-1087,2013
7)柵瀬信太郎:メッシュを用いる鼠径ヘルニア手術.消外25:397-441,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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