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特集 同時性・異時性の重複がんを見落とさない—がん診療における他臓器への目配り 総論
遺伝性腫瘍・家族性腫瘍の観点から
著者: 冨田尚裕1 松原長秀1 野田雅史1 山野智基1 塚本潔1 吉村美衣1 濱中美千子1 馬場谷彰仁1 田村和朗2
所属機関: 1兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科 2近畿大学理工学部生命科学科
ページ範囲:P.1316 - P.1320
文献購入ページに移動◆ほぼすべての臓器がんにおいて,何らかの遺伝要因をもって発がんに至るものがあり,遺伝性あるいは家族性腫瘍と呼ばれる.
◆家族性腫瘍の重要な特徴の一つに,同時性・異時性の重複がんの発症がある.
◆重複がんのなかには家族性腫瘍がある割合で含まれており,その診断は重要である.
◆家族性腫瘍を疑った場合には,その疾患における好発がんのスペクトラムを念頭においた複数臓器の綿密なサーベイランスが重要である.
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