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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻12号

2015年11月発行

文献概要

特集 同時性・異時性の重複がんを見落とさない—がん診療における他臓器への目配り 総論

遺伝性腫瘍・家族性腫瘍の観点から

著者: 冨田尚裕1 松原長秀1 野田雅史1 山野智基1 塚本潔1 吉村美衣1 濱中美千子1 馬場谷彰仁1 田村和朗2

所属機関: 1兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科 2近畿大学理工学部生命科学科

ページ範囲:P.1316 - P.1320

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【ポイント】
◆ほぼすべての臓器がんにおいて,何らかの遺伝要因をもって発がんに至るものがあり,遺伝性あるいは家族性腫瘍と呼ばれる.
◆家族性腫瘍の重要な特徴の一つに,同時性・異時性の重複がんの発症がある.
◆重複がんのなかには家族性腫瘍がある割合で含まれており,その診断は重要である.
◆家族性腫瘍を疑った場合には,その疾患における好発がんのスペクトラムを念頭においた複数臓器の綿密なサーベイランスが重要である.

参考文献

1)宇都宮譲二(監):家族性腫瘍遺伝カウンセリング—理論と実際.金原出版,2000
2)大腸癌研究会(編):遺伝性大腸癌診療ガイドライン,2012年版.金原出版,2012
3)冨田尚裕:多発大腸癌の治療法とフォーローアップについて教えて下さい.上西紀夫,中尾昭公(編);消化器癌の外科治療—1.消化管.中外医学社,2008,pp 179-181
4)冨田尚裕,田村和朗:【シリーズ1 最新遺伝性腫瘍・家族性腫瘍研究と遺伝カウンセリング】わが国の遺伝性(家族性)腫瘍診療の歴史と将来展望.遺伝子医学MOOK別冊,2015(印刷中)
5)冨田尚裕,田村和朗:【家族性腫瘍学—家族性腫瘍の最新研究動向】日本における家族性腫瘍の研究と診療の歴史.日臨 73(増刊6):9-15,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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