icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻12号

2015年11月発行

文献概要

特集 同時性・異時性の重複がんを見落とさない—がん診療における他臓器への目配り 同時性・異時性重複がんの実態と診療戦略

大腸癌

著者: 永田洋士1 田中敏明1 渡邉聡明1

所属機関: 1東京大学腫瘍外科学

ページ範囲:P.1356 - P.1359

文献購入ページに移動
【ポイント】
◆大腸癌罹患歴と関連する重複がんは明らかでなく,特化したサーベイランスの必要性は示されていない.
◆術後フォローアップの検査で,他臓器の原発腫瘍が偶発的にみつかる可能性に留意する.
◆遺伝性大腸癌では腸管外随伴腫瘍が知られており,スクリーニングとして家族歴の聴取が重要である.

参考文献

1)Kato T, Suzuki K, Muto Y. et al:Multiple primary malignancies involving primary sporadic colorectal cancer in Japan:incidence of gastric cancer with colorectal cancer patients may be higher than previously recognized. World J Surg Oncol 13:1-7, 2015
2)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約,第8版.金原出版,2013
3)島谷英彦,藤井久男,小山文一,他:大腸他臓器重複癌症例の検討.日本大腸肛門病会誌56:294-298,2003
4)高橋周作,佐藤裕二,近藤正男,他:大腸癌と他臓器重複癌の臨床病理学的検討.日臨外会誌64:2677-2681,2003
5)塩澤 学,土田知史,菅野伸洋,他:大腸癌における他臓器重複癌の検討.日消外会誌40:1557-1564,2007
6)須藤 剛,池田栄一,高野成尚,他:他臓器重複大腸癌の臨床病理学的検討.日本大腸肛門病会誌62:82-88,2009
7)石黒めぐみ,望月英隆,杉原健一,他:大腸癌に合併する多発癌・重複がんに関するフォローアップについて.日本大腸肛門病会誌59:863-868,2006
8)湖山信篤,吉田初雄,金沢義一,他:他臓器の癌を重複した大腸癌症例の検討:重複癌が大腸癌の治療成績に及ぼす影響について.日臨外会誌62:874-878,2001
9)石田秀行,岩間毅夫,冨田尚裕:遺伝性大腸癌診療ガイドラインによる診断・治療.日臨72:143-149,2014
10)大腸癌研究会(編):遺伝性大腸癌診療ガイドライン,2012年版.金原出版,2012
11)NCCN clinical practice guideline in oncology. Genetic/familial high-risk assessment:colorectal ver2, 2014
12)角崎秀文,岩間毅夫:ポリポーシスの最近の話題.家族性大腸腺腫症の消化管外合併症の診断と治療.臨消内科23:1303-1308,2008
13)冨田尚裕,山野智基,吉村美衣,他:遺伝性大腸癌.Lynch症候群.G. I. Res 22:241-248, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?