文献詳細
特集 肛門良性疾患を極める—目で見る 多彩な病態へのアプローチ法
各論 痔核・痔瘻・裂肛の診断と治療①
文献概要
【ポイント】
◆肛門診察に際しては患者心理を理解し,羞恥心や苦痛を与えず速やかな診察を心掛け,肛門病変にのみとらわれないようにする.
◆痔核の治療は保存療法が基本で,手術は2割程度である.保存療法で効果がなく,出血を繰り返す場合や,痔核の脱出により日常生活に支障をきたすような場合には手術を考慮する.
◆手術療法は,結紮切除,ALTA療法が中心に行われている.最近は両者を組み合わせた併用療法が行われており,術後出血が少なく,より形成的な手術が可能となってきている.
◆肛門診察に際しては患者心理を理解し,羞恥心や苦痛を与えず速やかな診察を心掛け,肛門病変にのみとらわれないようにする.
◆痔核の治療は保存療法が基本で,手術は2割程度である.保存療法で効果がなく,出血を繰り返す場合や,痔核の脱出により日常生活に支障をきたすような場合には手術を考慮する.
◆手術療法は,結紮切除,ALTA療法が中心に行われている.最近は両者を組み合わせた併用療法が行われており,術後出血が少なく,より形成的な手術が可能となってきている.
参考文献
1)山名哲郎,岩垂純一:痔核の発生原因;血管起源説と支持組織滑脱説.消外28:279-286, 2005
2)岩垂純一:肛門疾患の診察法.臨外63:31-41, 2008
3)岩垂純一:私はこう治療する.診断と治療98:1717-1720, 2010
4)内痔核治療法研究会:四段階注射法講習会テキスト,2012年6月
5)岩垂純一:痔核に対する結紮切除術;aluminum postassium sulfate and tannic acid(ALTA)併用療法.外科73:919-925, 2011
掲載誌情報