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書評
—八尾恒良(監修) 「胃と腸」編集委員会(編) [Ⅰ 上部消化管]芳野純治,小山恒男,岩下明德(編集委員) [Ⅱ 下部消化管]小林広幸,松田圭二,岩下明德(編集委員)—胃と腸アトラス 第2版—Ⅰ 上部消化管・Ⅱ 下部消化管
著者: 千葉勉1
所属機関: 1京大・消化器内科学
ページ範囲:P.186 - P.186
文献購入ページに移動 初版以来十数年,待ちに待った「第2版」である.本書はとにかく,読んでいて,見ていて,「とても」楽しい.また疾患満載でとてもハンディである.しっかり見てもよいし,さっと見てもよいのが,本書の素晴らしいところである.
本書の最大の特徴は,やはり画像が素晴らしい点である.初版もそうだったが,今回は拡大内視鏡,NBI,小腸内視鏡などが加わって,さらに充実した.私たちが以前から知っていた疾患が,拡大,NBIで見ると,「ああこんなふうに見えるのだ」というふうに,まるで新しい疾患を見たかのような錯覚に陥る.食道のクローン病などがよい例である.実は先日,食道の変な粘膜欠損の患者が来院したのであるが,本書を見て「これだ」と思って,内視鏡をしたら,まさしく食道クローン病であった.
本書の最大の特徴は,やはり画像が素晴らしい点である.初版もそうだったが,今回は拡大内視鏡,NBI,小腸内視鏡などが加わって,さらに充実した.私たちが以前から知っていた疾患が,拡大,NBIで見ると,「ああこんなふうに見えるのだ」というふうに,まるで新しい疾患を見たかのような錯覚に陥る.食道のクローン病などがよい例である.実は先日,食道の変な粘膜欠損の患者が来院したのであるが,本書を見て「これだ」と思って,内視鏡をしたら,まさしく食道クローン病であった.
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