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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 肛門良性疾患を極める—目で見る 多彩な病態へのアプローチ法 各論 直腸脱②

直腸脱に対する腹腔鏡下直腸後方固定術

著者: 升森宏次1 前田耕太郎1 花井恒一1 佐藤美信1 小出欣和1 松岡宏1 勝野秀稔1

所属機関: 1藤田保健衛生大学下部消化管外科

ページ範囲:P.192 - P.199

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【ポイント】
◆手技のポイントは以下の3点である.
◆助手に直腸を展開させ,岬角より切開し,腹膜を多く切除しない.肛門挙筋までしっかり剝離する.
◆下腹神経前筋膜と直腸固有筋膜との間の疎性結合織を切離し,下腹神経,骨盤内臓神経,骨盤神経叢を温存する.
◆直腸を牽引した状態でメッシュを腸管へ固定する.さらに腹膜を修復し,ダグラス窩の挙上再建をする.

参考文献

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4)黒柳洋弥:腹腔鏡下直腸低位前方切除術.消外35:45-53, 2012
5)花井恒一,前田耕太郎,佐藤美信,他:直腸脱に対する腹腔鏡下直腸後方固定術の適応と限界.臨外62:41-46, 2007
6)升森宏次,前田耕太郎,花井恒一,他:肛門疾患診断・治療に必要な肛門管の解剖と生理.臨外62:1315-1321, 2007
7)Madiba TE, Baig MK, Wexner SD:Surgical management of rectal prolapse. Arch Surg 140:63-73, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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