臨床外科70巻2号

2015年02月発行

私の工夫

Seprafilm^®を5 mm portから入れるための新しい分割法：「袈裟切り法」

著者： 加藤恭郎¹ 鈴木大聡¹ 垣本佳士¹ 豊田亮¹ 遠藤幸丈¹ 村上修¹

所属機関： ¹八尾徳洲会総合病院外科

ページ範囲：P.246 - P.247

【はじめに】
　Seprafilm^®を腹腔鏡手術に用いる手技についてはいくつかの報告がなされている^1,2）．その多くは小切開や12 mm portからの挿入であり，何らかの特殊な器具を用いた報告が多い．
　われわれは以前より，特殊な器具を用いずに種々の工夫により5 mm portから直接挿入する方法を報告してきた^3,4）．以前はSeprafilm^®のC/Sプロシージャパックの1枚を6分割する方法を報告したが，今回新しい分割法を考案したので紹介したい．

参考文献

の新たな搬入方法の考案．日鏡外会誌19：669-676, 2014

2）髙木　剛，小泉範明，中瀬有遠，他：Reduced port surgeryにおけるロール状癒着防止吸収性バリア貼付の工夫．臨外68：1510-1511, 2013

3）加藤恭郎，鈴木大聡，垣本佳士，他：TAPPの腹膜縫合部へのセプラフィルムの使用—特に5 mm portからの挿入について．臨外69：761-764, 2014

の有用性の検討．臨外69：1244-1247, 2014