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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻3号

2015年03月発行

文献概要

特集 生検材料を手術に活かす 臓器別 癌診療における生検の役割

胃癌

著者: 棚橋利行1 吉田和弘1 山口和也1 奥村直樹1 田中善宏1 高橋孝夫1 二村学1 荒木寛司2

所属機関: 1岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍外科学 2岐阜大学医学部附属病院光学医療診療部

ページ範囲:P.293 - P.296

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【ポイント】
◆胃癌の確定診断には内視鏡下での生検が必須である.その結果により手術による切除範囲や治療方針が決められる.
◆早期胃癌の場合,その深達度や分化度により内視鏡治療が可能であり,腫瘍の範囲を特定するための陰性生検も必要となる.
◆切除不能進行・再発胃癌に対する生検でのHER2検査も,化学療法のレジメンを決定するうえで重要となる.

参考文献

1)小野裕之,八尾建史,藤城光弘,他:胃癌に対するESD/EMRガイドライン.Gastroenterol Endosc 56:310-323, 2014
2)上堂文也:生検はどこから採取するとよいですか? 八隅秀二郎(編);消化管内視鏡のお悩み相談室.文江堂,2014, p 50
3)大倉康男:内視鏡検査.内視鏡下生検による組織診断.胃外科・術後障害研究会(編);胃外科のすべて.メジカルビュー,2014, p 80-84
4)藤本一眞,藤城光弘,加藤元嗣,他:抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン.Gastroenterol Endosc 54:2075-2102, 2012
5)山﨑琢士・加藤智弘:生検の部位・順番.田尻久雄,斉藤 豊(編);目指せ! 内視鏡診断エキスパート.南江堂,2011, pp 119-120
6)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン,第4版.金原出版,2014
7)日本胃癌学会(編):胃癌取扱い規約,2010年3月 第14版.金原出版,2010
8)Bang YJ, Van Cutsem E, Feyereislova A, et al:Trastuzumab in combination with chemotherapy versus chemotherapy alone for treatment of HER2-positive advanced gastric or gastro-oesophageal junction cancer(ToGA):a phase 3, open-label, randomised controlled trial. Lancet 376:687-697, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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