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臨床報告
超高齢者に発症し超音波ガイドと経腟的手技を併用して整復後,待機的に手術しえた閉鎖孔ヘルニア嵌頓の1例
著者: 杉山太郎1 須原貴志1 古田智彦1
所属機関: 1下呂市立金山病院外科
ページ範囲:P.355 - P.358
文献購入ページに移動症例は93歳,女性.腹痛と嘔気,嘔吐を主訴に受診し,CTにて右閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞と診断した.内転筋を絞る方法で超音波ガイド下の徒手整復を試みたが,疼痛のため整復が困難であった.腟に術者の示指と中指を挿入し,坐骨を支点として母指でヘルニア囊を押す方法に変更したところ,痛みを感じることなく整復に成功し症状の改善も認めた.その後,待機的に鼠径法でシートとメッシュを用いたヘルニア根治術を行った.退院後約2年間は再発を認めていない.
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