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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻5号

2015年05月発行

文献概要

特集 外科医が知っておくべき がん薬物療法の副作用とその対策 症状別対策マニュアル

下痢・便秘

著者: 國崎主税1 牧野洋知1 木村準1 高川亮1 林勉1 鈴木喜裕1 円谷彰1 市川靖史2 小坂隆司3 秋山浩利3 遠藤格3

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科 2横浜市立大学がん総合医科学 3横浜市立大学消化器腫瘍外科学

ページ範囲:P.565 - P.569

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【ポイント】
◆下痢は,コリン作動性である早発性タイプと消化管粘膜障害である遅発性タイプの2種類に分類できる.
◆便秘は,自律神経障害に起因するタイプ,不安・緊張による痙攣性,食事量低下による弛緩性,他の薬物による医原性に分類できる.
◆イリノテカン(CPT-11)では,急性下痢ならびに遅発性下痢を引き起こし,重篤化することがあるので予防対策が重要である.

参考文献

1)National Cancer Institute (NCI). Cancer Therapy Evaluation Program (CTEP). Common Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) v4.0. 2009 [http://ctep.cancer.gov/protocolDevelopment/electronic_applications/ctc.htm#ctc_40]
2)O'Brien BE, Kaklamani VG, Benson AB 3rd:The assessment and management of cancer treatment-related diarrhea. Clin Colorectal Cancer 4:375-381, 2005
3)野口瑛美,前田善治:消化器毒性.下痢・便秘.岡元るみ子,佐々木常雄(編);がん化学療法副作用対策ハンドブック.羊土社,2010,pp 58-62

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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