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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻5号

2015年05月発行

文献概要

手術手技

腹腔鏡下幽門保存胃切除後の体腔内三角吻合

著者: 安齋実1 中野善之1 鎌田啓介1 菅原弘光1 蔡景襄1 市来正隆1

所属機関: 1JR仙台病院外科

ページ範囲:P.654 - P.657

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要旨
腹腔鏡下幽門保存胃切除後の胃々吻合は,大きな吻合口が必要なため,通常上腹部の小切開創から直視下に行われることが多く,体腔内吻合の報告は少ない.今回,筆者らは腹腔鏡下幽門保存胃切除後に体腔内で三角吻合を行う術式を開発し,改良を重ねてきた.その概要は,近位側と遠位側に開けた小孔から自動縫合器を挿入して1回目の後壁吻合(内翻)を行い,大きな共通孔を自動縫合器2回(外翻)を用いて閉鎖するものである.現在まで経過良好であり,比較的容易に導入可能な術式であると思われるため,手術手技を中心に報告する.

参考文献

1)柏木秀幸:胃・胃吻合.外科治療88:555-561, 2003
2)Kumagai K, Hiki N, Nunobe S, et al:Totally laparoscopic pylorus-preserving gastrectomy for early gastric cancer in the middle stomach:technical report and surgical outcomes. Gastric Cancer 18:183-187, 2015
3)李 相雄,河合 英,田代圭太郎,他:完全腹腔鏡下幽門保存胃切除術.臨外69:1472-1475, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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