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文献詳細

雑誌文献

臨床外科70巻6号

2015年06月発行

文献概要

特集 胃切除後再建術式の工夫とその評価 こだわりの再建法

噴門側胃切除術後の再建—観音開き法

著者: 二宮基樹1 丁田泰宏1 金澤卓1 三宅聡一郎1 三好永展1 三村直毅1 小川俊博1

所属機関: 1広島市立広島市民病院外科

ページ範囲:P.707 - P.711

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【ポイント】
◆観音開き法は強固な逆流防止機構と吻合の安全性を併せもつ,噴切後の合理的な機能温存再建術式である.
◆粘膜下層にある血管を温存する層でH字形のフラップを作るが,切離線が浅くあるいは深くなりすぎないように留意する.
◆食道と残胃を連続吻合後に,吻合部を含め下部食道を覆うようにフラップを残胃と食道に縫合し,逆流防止機構を作る.

参考文献

1)上川康明,小林達則,上山 聡,他:噴門側胃切除術後の食道胃吻合法における工夫—徹底した逆流防止と安全性を目指して.手術52:1477-1483, 1998
2)上川康明,小林達則,上山 聡,他:噴門側胃切除術後の逆流防止を目指した新しい食道胃吻合法.消外24:1053-1060, 2001
3)二宮基樹,西崎正彦,丁田泰宏:「観音開き法」による噴切後食道残胃吻合.手術64:1435-1440, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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