臨床外科70巻7号

2015年07月発行

特集 Neoadjuvant therapyの最新の動向—がんの治療戦略はどのように変わっていくのか

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ページ範囲：P.803 - P.803

文献概要

　近年の外科系の固形がんに対する化学療法の進歩は驚くべきものがあり，その治療主体は外科切除のみであったのが，有効な化学療法の導入によって治療体系に大きな変化が生まれつつあると言える．そのなかで，今回は特に術前のいわゆるneoadjuvant therapyに着目し，臓器ごとに，その効果は現在どのような臨床的意義を持つようになり，その結果どのような治療戦略の変革が起こってきているのか，最新のエビデンスをもとに詳述していただいた．がん治療のあり方を俯瞰することが今後の治療体系の方向性を伺い知るうえで重要と考え，企画した特集である．