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ひとやすみ・126
海外から日本を見つめ直す
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.849 - P.849
文献購入ページに移動 日本国内に居ると日本の良さを認識できずに,外国の良さだけを羨望して日本を批判しがちになる.一方,海外に出ると,日本の欠点もさることながら良さをも再認識し,自然と愛国心が涌いてくるものである.
30年ほど前にもなるが,かつての西ドイツで一年間ほど内視鏡治療を学んだことがある.当時すでに食道静脈瘤硬化療法,胃瘻造設,肥満に対するバルーン留置などが積極的に行われ,劣等感を抱いた.しかし使用する内視鏡は日本製であり,また汎用する抗菌薬も日本で創薬した薬品であった.そして教授が,「光学器械や製薬はドイツのお家芸であったのだが」と歎くことに,ささやかながら優越感を覚えた.
30年ほど前にもなるが,かつての西ドイツで一年間ほど内視鏡治療を学んだことがある.当時すでに食道静脈瘤硬化療法,胃瘻造設,肥満に対するバルーン留置などが積極的に行われ,劣等感を抱いた.しかし使用する内視鏡は日本製であり,また汎用する抗菌薬も日本で創薬した薬品であった.そして教授が,「光学器械や製薬はドイツのお家芸であったのだが」と歎くことに,ささやかながら優越感を覚えた.
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