文献詳細
特集 大腸癌腹腔鏡手術の新展開—Reduced port surgeryからロボット手術まで
直腸癌に対するNOSE(natural orifice specimen extraction)
著者: 國場幸均1 四万村司1 大島隆一1 堀越邦康1 根岸宏行1 夕部由規謙1 土橋篤仁1 吉田有徳1 久恒靖人1 小林博通1 石橋一慶1 田中圭一1 大坪毅人2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科 2聖マリアンナ医科大学病院消化器・一般外科
ページ範囲:P.957 - P.963
文献概要
◆腹腔鏡下直腸手術にreduced port surgery(RPS)の範疇であるnatural orifice specimen extraction(NOSE)の手法を取り入れ,より低侵襲手術となるよう工夫した.
◆病変を経肛門的に摘出することで腹壁の切開創をなくし,さらには腹壁のポート数を減らし,サイズも細径化することで侵襲を軽減した.
◆縫合不全を回避するためには,肛門外へ引き出した口側腸管の血流保持と,病変摘出後の開放された直腸断端の確実な閉鎖を行うことが重要である.
参考文献
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