文献詳細
臨床研究
当院における胆囊・総胆管結石に対する一期的腹腔鏡下総胆管切開切石術
著者: 濱田哲宏1 弓場健義1 相馬大人1 小林哲郎1 大橋秀一1 谷口英治2
所属機関: 1健康保険組合連合会 大阪中央病院外科 2国家公務員共済組合連合会 大手前病院外科
ページ範囲:P.1141 - P.1144
文献概要
胆囊・総胆管結石症に対し,胆管径によらず腹腔鏡下総胆管切開切石+胆囊摘出を行って,その成績を検討した.対象は2001年9月から13年間で経験した91例.うち27例は胆管径が7 mm以下と非拡張症例であった.胆管径は切開部に相当する部位で計測した.胆管結石数は平均2個(中央値1個,1〜20個),手術時間は187±53分(平均±標準偏差),出血量は29±31 g,術後入院日数は13日(中央値,9〜42日).胆管径は術前MRCPで7.3±2.5 mm,術後Cチューブ造影で7.2±2.6 mmであった.合併症は胆汁漏2例,遠隔期の胆管結石再発3例であった.胆管径によらず本術式を施行できる可能性があると考えられた.
参考文献
掲載誌情報