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昨日の患者
エイズ患者
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.1156 - P.1156
文献購入ページに移動 1970年代後半から1980年代初頭にかけて,非加熱血液凝固因子製剤の使用により多くの血友病患者がエイズウイルス(HIV)に感染し,大きな社会的問題となった.そして当時はHIVの治療法は確立されていなかったため,不治の病として社会から恐れられた.
私が大学病院の外科医局に在籍していた1980年代初頭,内科学教室の20歳代後半の医師Aさんが後腹膜出血で入院した.血友病を有し,第Ⅷ因子が極端に低下していた.そこでアメリカの売血制度で集められた血液で製造した非加熱血液凝固因子製剤を大量に輸血した.出血は止まり,Aさんは退院した.
私が大学病院の外科医局に在籍していた1980年代初頭,内科学教室の20歳代後半の医師Aさんが後腹膜出血で入院した.血友病を有し,第Ⅷ因子が極端に低下していた.そこでアメリカの売血制度で集められた血液で製造した非加熱血液凝固因子製剤を大量に輸血した.出血は止まり,Aさんは退院した.
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