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特集 エキスパートが教える 鼠径部ヘルニアのすべて 各論1:鼠径ヘルニア修復術の各術式
—鼠径部切開法 メッシュを用いた修復—Kugel法,Direct Kugel法—鼠径法による腹膜前腔の剝離
著者: 村井信二1 矢部信成1 清水裕智1 吉川貴久1 北里憲司郎1 尾戸一平1 小澤広輝1
所属機関: 1医療法人財団 荻窪病院外科
ページ範囲:P.1233 - P.1242
文献購入ページに移動◆Kugel法,Direct Kugel法はいずれも,腹膜前腔に形状記憶リング付きメッシュを留置する後壁補強を主とした手術法である.
◆腹膜前腔に到達する方法として,Kugel法は後方アプローチで鼠径管の開放を伴わず,Direct Kugel法は前方アプローチで鼠径管の開放を伴う方法である.
◆Kugel法もDirect Kugel法も,腹膜前腔の十分な剝離と精管,精巣動静脈の壁在化がポイントで,下腹壁動静脈,Cooper靱帯,精巣動静脈,外腸骨動静脈がメルクマールとなる.
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