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文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻10号

2016年10月発行

特集 エキスパートが教える 鼠径部ヘルニアのすべて

各論2

再発鼠径部ヘルニア(TAPP法)

著者: 早川哲史1

所属機関: 1刈谷豊田総合病院腹腔鏡ヘルニアセンター

ページ範囲:P.1287 - P.1292

文献概要

【ポイント】
◆再発鼠径部ヘルニアにおいては,初回手術法の確認や正確な術前診断が必要である.
◆再発鼠径部ヘルニアに対するTAPP法は難易度が高く,腹腔鏡手術手技に十分習熟した外科医が実施する必要がある.
◆腹腔鏡法で手術を完遂できないと判断した場合では,鼠径部切開法に変更することをためらってはならない.

参考文献

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11)早川哲史:【図解!成人ヘルニア手術—忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント】腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法).臨外70:1514-1522,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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