文献詳細
増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅰ章 周術期の集中治療 呼吸管理
文献概要
POINT
■酸素の投与法には,患者の呼吸パターンによって吸入気酸素濃度が変化する低流量法と,一定の酸素濃度を吸入可能な高流量法があるが,PaCO2値が45 Torrを超える患者では高流量法を使用したほうがよい.
■CPAP,NPPVの使用により,旧来の酸素投与に比較して,持続陽圧下でも酸素投与可能となり,周術期呼吸管理に有用な場面が多いが,さらにNPPVでは換気補助が行えるので,特に高二酸化炭素血症患者には有用である.
■high flow systemは高流量法の酸素投与システムの1つであり,吸入気酸素濃度を100%近くまで投与可能で,気道の加湿,わずかの持続陽圧,死腔減少などの長所も多いが,効用が不明な点も残されている.
■酸素の投与法には,患者の呼吸パターンによって吸入気酸素濃度が変化する低流量法と,一定の酸素濃度を吸入可能な高流量法があるが,PaCO2値が45 Torrを超える患者では高流量法を使用したほうがよい.
■CPAP,NPPVの使用により,旧来の酸素投与に比較して,持続陽圧下でも酸素投与可能となり,周術期呼吸管理に有用な場面が多いが,さらにNPPVでは換気補助が行えるので,特に高二酸化炭素血症患者には有用である.
■high flow systemは高流量法の酸素投与システムの1つであり,吸入気酸素濃度を100%近くまで投与可能で,気道の加湿,わずかの持続陽圧,死腔減少などの長所も多いが,効用が不明な点も残されている.
参考文献
1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会,日本呼吸管理学会酸素療法ガイドライン作成委員会(編):酸素療法ガイドライン.メディカルレビュー社,2006
2)長尾光修:酸素療法—酸素療法の実際.3学会合同呼吸療法認定士認定委員会(編);呼吸療法テキスト,改訂第2版.克誠堂出版,2005,pp 125-130
3)陳 和夫:酸素療法—酸素療法の実際.3学会合同呼吸療法認定士認定委員会(編);新呼吸療法テキスト,アトムス,2012,pp 162-164
4)陳 和夫:酸素療法と非侵襲的換気.日呼吸ケアリハ会誌25:168-173,2015
5)富井啓介:高流量鼻カニュラ酸素療法(ネーザルハイフロー).日呼吸ケアリハ会誌26:21-25,2016
6)日本呼吸器学会NPPVガイドライン作成委員会(編):NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン,改訂第2版.南江堂,2015
掲載誌情報