文献詳細
増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅰ章 周術期の集中治療 栄養管理
文献概要
POINT
■すべての周術期患者に対し栄養リスク評価を行い,早期に栄養管理を行う.
■可能な限り経腸栄養を経静脈栄養より優先して行う.
■経腸栄養時には常に消化管の認容性をモニタリングし,誤嚥や下痢への対策を講じる.
■開始早期の投与エネルギー量において,ある程度のunder feedingは許容する.
■開始早期からの補足的経静脈栄養は行わない.
■栄養剤の選択では,病態によりPFC(protein,fat,carbohydrate)バランス,形態,濃度,添加物などを考慮する.
■強化インスリン療法のような厳重な血糖管理は行わず,BS<180 mgを目標とする.
■経静脈栄養ではブドウ糖単独輸液は避け,開始早期からの脂肪乳剤投与は控える.
■免疫修飾栄養剤(IMD)に関して現在明らかなエビデンスが不足しており,病態によらない画一的なIMDの投与は控える.
■すべての周術期患者に対し栄養リスク評価を行い,早期に栄養管理を行う.
■可能な限り経腸栄養を経静脈栄養より優先して行う.
■経腸栄養時には常に消化管の認容性をモニタリングし,誤嚥や下痢への対策を講じる.
■開始早期の投与エネルギー量において,ある程度のunder feedingは許容する.
■開始早期からの補足的経静脈栄養は行わない.
■栄養剤の選択では,病態によりPFC(protein,fat,carbohydrate)バランス,形態,濃度,添加物などを考慮する.
■強化インスリン療法のような厳重な血糖管理は行わず,BS<180 mgを目標とする.
■経静脈栄養ではブドウ糖単独輸液は避け,開始早期からの脂肪乳剤投与は控える.
■免疫修飾栄養剤(IMD)に関して現在明らかなエビデンスが不足しており,病態によらない画一的なIMDの投与は控える.
参考文献
1)Weimann A, Braga M, Harsanyi L, et al:ESPEN Guidelines on Enteral Nutrition:Surgery including organ transplantation. Clin Nutr 25:224-244, 2006
2)Singer P, Berger MM, Van den Berghe G, et al:ESPEN guidelines on parenteral nutrition:intensive care 2009. Clin Nutr 28:387-400, 2009
3)McClave SA, Taylor BE, Martindale RG, et al;Society of Critical Care Medicine;American Society of Parenteral and Enteral Nutrition:Guidelines for the provision and assessment of nutrition support therapy in the adult critically Ill patient:Society of Critical Care Medicine(SCCM)and American Society for Parenteral and Enteral Nutrition(A.S.P.E.N.). JPEN J Parenter Enteral Nutr 40:159-211, 2016
4)小谷穣治,江木盛時,海塚安郎,他:日本版重症患者の栄養療法ガイドライン.日集中医誌23:185-281,2016
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