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増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて Ⅱ章 外傷外科 総論
外傷外科におけるIVR
著者: 船曵知弘1
所属機関: 1済生会横浜市東部病院救命救急センター
ページ範囲:P.147 - P.152
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外傷患者の救命のためには,酸素化の維持,出血のコントロール,頭蓋内圧の制御,感染の回避などが重要である.出血をコントロールする止血術の1つとしてinterventional radiology(IVR)は確立されたものになっている.しかしながら,その考え方や方法を誤ると致命的になりうるため,十分な知識と経験から戦略を構築し,症例に合った戦術を選択しなければならない.
外傷患者の救命のためには,酸素化の維持,出血のコントロール,頭蓋内圧の制御,感染の回避などが重要である.出血をコントロールする止血術の1つとしてinterventional radiology(IVR)は確立されたものになっている.しかしながら,その考え方や方法を誤ると致命的になりうるため,十分な知識と経験から戦略を構築し,症例に合った戦術を選択しなければならない.
参考文献
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