icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻11号

2016年10月発行

文献概要

増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて Ⅱ章 外傷外科 総論

外傷外科トレーニングコース

著者: 伊澤祥光1

所属機関: 1自治医科大学救急医学

ページ範囲:P.153 - P.157

文献購入ページに移動
■はじめに
 日本では,胸腹部の重症外傷外科手術は全国の救命救急センターを中心に行われているが,外傷症例数自体の減少と非手術療法の発達,症例集約化が不可能であることから,各施設あたりの胸腹部外傷外科手術症例数は多くはない.このため,現場での若手外科医の胸腹部外傷外科手術修練が難しい.一方で外傷外科手術は決してなくなることはないため,少ない胸腹部外傷外科手術を若手外科医にどのように伝えていくかが問題となっている.現在わが国では,これらの問題に対して様々な試みが行われている.
 本稿では現在行いうる修練に関して,外傷外科の特徴と必要となるトレーニングの内訳を含めて述べる.

参考文献

1)溝端康光,高松純平,山村 仁,他:ダメージコントロール戦略の展開を目指した外傷外科医教育.Jpn J Acute Care Surg 1:15-20,2011
2)Off-the-job training.日本外傷学会外傷専門診療ガイドライン編集委員会(編);外傷専門診療ガイドラインJETEC.へるす出版,2014,pp 385-417

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?