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増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて Ⅱ章 外傷外科 部位別対処法
腹部大血管損傷
著者: 本竹秀光1
所属機関: 1沖縄県立中部病院心臓血管外科
ページ範囲:P.189 - P.192
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■大量腹腔内出血や後腹膜血腫の中での出血源検索には,大動脈の一時的遮断が重要である.
■腹部大血管は後腹膜に位置するので,その解剖を熟知することが求められる.
■後腹膜へのアプローチは,定例の消化管手術の際に習得することで緊急時に役立つ.
■最近の知見として,腹部大動脈損傷や下大静脈損傷での血管内ステント治療の報告が散見される.
■大量腹腔内出血や後腹膜血腫の中での出血源検索には,大動脈の一時的遮断が重要である.
■腹部大血管は後腹膜に位置するので,その解剖を熟知することが求められる.
■後腹膜へのアプローチは,定例の消化管手術の際に習得することで緊急時に役立つ.
■最近の知見として,腹部大動脈損傷や下大静脈損傷での血管内ステント治療の報告が散見される.
参考文献
1)吉井 宏,山本修三,茂木正寿,他:腹部大血管損傷.救急医8:1529-1534,1984
2)柳川洋一,金子直之,杉浦芳章:鈍的損傷による門脈本幹損傷の1救命例.日腹部救急医会誌27:883-886,2007
3)Fullen WD, Hunt J, Altemeier WA:The clinical spectrum of penetrating injury to the superior mesenteric arterial circulation. J Trauma 12:656-664, 1972
Blaisdell FW, Trunky DD(ed):Abdominal Trauma, 2nd ed. New York, Thieme, 1993, p 345
5)Asensio JA, Berne JD, Chahwan S, et al:Traumatic injury to the superior mesenteric artery. Am J Surg 178:235-239, 1999
Blaisdell FW, Trunky DD:Trauma management, Abdominal Trauma. New York, Thieme, 1982, p 281
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