文献詳細
増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患 総論
文献概要
■定義
●急激に発症した腹痛のなかで緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群を急性腹症と呼ぶ1).
●確定診断が得られないまま緊急に対応する必要が生じる場合もあることから,この概念が導入されている2).
●原疾患が腹部疾患とは限らない.消化器以外に循環器,呼吸器,産科婦人科など極めて広範囲な領域の疾患が鑑別に挙がる.
●急激に発症した腹痛のなかで緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群を急性腹症と呼ぶ1).
●確定診断が得られないまま緊急に対応する必要が生じる場合もあることから,この概念が導入されている2).
●原疾患が腹部疾患とは限らない.消化器以外に循環器,呼吸器,産科婦人科など極めて広範囲な領域の疾患が鑑別に挙がる.
参考文献
1)急性腹症診療ガイドライン出版委員会:急性腹症診療ガイドライン2015.医学書院,2015,p 16
2)Silen W:Cope's early diagnosis of the acute abdomen, 22nd ed. New York, Oxford University Press, 2010
3)Murata A, Okamoto K, Mayumi T, et al:Age-related differences in outcomes and etiologies of acute abdominal pain based on a national administrative database. Tohoku J Exp Med 233:9-15, 2014
4)日本外傷学会外傷初期診療ガイドライン改訂第4版編集委員会(編):外傷初期診療ガイドラインJATEC,改訂第4版.へるす出版,2012
5)Dickinson D, Limmer D, Michael F, et al:Emergency Care, 11th ed. Englewood Cliffs, NJ, Prentice Hall, 2008, p 242
6)長尾二郎:急性腹症.菅野健太郎,上西紀夫,井廻道夫(編):消化器疾患最新の治療2011-2012.南江堂,2011,p 258
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