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文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻11号

2016年10月発行

文献概要

増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて Ⅲ章 消化器救急疾患 疾患別対処法 下部消化管・腹壁

急性虫垂炎

著者: 清水康仁1 安藤克彦1 小田健司1 登内昭彦1 前田慎太郎1 吉富秀幸2 宮崎勝23

所属機関: 1千葉市立青葉病院外科 2千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科 3国際医療福祉大学三田病院

ページ範囲:P.262 - P.269

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POINT
■急性虫垂炎に対する術式は,従来開腹虫垂切除術が一般的であったが,最近は腹腔鏡下虫垂切除術も標準術式として認識されるようになった.
■単孔式腹腔鏡下虫垂切除術は,3ポート法で行う従来の方法よりも整容性において優れた術式である.若年者に多いこの疾患に対する術式として近年広まっている.
■待機的腹腔鏡下虫垂切除術が近年普及してきている.ほとんど正常解剖の状態で手術できるので,合併症も少なく安全に遂行可能である.

参考文献

1)前田 大,藤崎真人,高橋孝行,他:成人の虫垂膿瘍に対するinterval laparoscopic appendectomy.日臨外会誌64:2089-2094,2003
2)福長 徹,飯野正敏,木村正幸,他:Interval laparoscopic appendectomyを基本方針とする急性虫垂炎の治療.日腹部救急医会誌32:775-779,2012
3)塚本 登,他:日本人虫垂様突起並みに虫様突起動脈との関係.解剖誌3:811-826,1930
4)Wakeley CP:The position of the vermiform appendix as ascertained by an analysis of 10,000 cases. J Anat 67:277-283, 1933
5)坂本昌義:開腹による虫垂切除.アッペ・ヘモ・ヘルニア・下肢バリックスの手術.金原出版,2005,pp 17-23
6)清水康仁,安藤克彦,小田健司,他:急性虫垂炎に対する治療選択 標準術式としての単孔式腹腔鏡下虫垂切除術.日腹部救急医会誌34:433,2014
7)清水康仁,安藤克彦,小田健司,他:単孔式腹腔鏡下虫垂切除術.手術69:349-356,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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