文献詳細
増刊号 消化器・一般外科医のための—救急・集中治療のすべて
Ⅲ章 消化器救急疾患 疾患別対処法 肝胆膵
重症急性膵炎
著者: 松尾洋一1 森本守1 坪井謙1 社本智也1 佐藤崇文1 齊藤健太1 今藤裕之1 坂本宣弘1 竹山廣光1
所属機関: 1名古屋市立大学消化器外科学
ページ範囲:P.301 - P.307
文献概要
■急性膵炎と診断された段階で直ちに重症度判定を行う.さらに発症から48時間までは,経時的に重症度判定を繰り返して行うことが重要である.
■「急性膵炎診療ガイドライン2015」では,診療上重要と思われる臨床指標が“Pancreatitis Bundles 2015”として提起されており,重症急性膵炎ではこれに沿った治療が必要である.
■重症急性膵炎は感染を伴った壊死性膵炎であることが多い.できる限り保存的治療で炎症の消褪・限局化をはかり,被包化壊死(WON)となった後に,step-up approach法で段階的に治療することが予後を改善する.
参考文献
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