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文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻12号

2016年11月発行

文献概要

臨床報告

成人小腸重積症を呈した小腸平滑筋肉腫の1例

著者: 北川祐資1 坂東道哉1 森正樹1 梅谷直亨1 清水利夫1

所属機関: 1河北総合病院消化器・一般外科

ページ範囲:P.1425 - P.1428

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要旨
患者は73歳,男性.1週間前からの嘔吐で受診した.腹部超音波検査および腹部CT検査で小腸腫瘤を先進部とする腸重積症と診断され,第6病日に手術施行となった.用手的に重積を解除し,小腸部分切除を行った.免疫染色でSMA・Desmin陽性,KIT陰性を示す紡錘形の細胞が筋層から粘膜表層にみられ,小腸平滑筋肉腫と診断した.術後再発なく経過観察中である.成人腸重積症は成人腸閉塞の原因の1〜5%程度を占め,8割は原因病変を伴い,さらにその半数が悪性腫瘍といわれ,治療方針の決定は慎重にすべきである.また,小腸平滑筋肉腫は稀な疾患で予後も不良であるが,外科切除以外の治療法は確立されていない.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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