icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科71巻2号

2016年02月発行

文献概要

FOCUS

日本人女性の乳癌に対するMRI/MDCTガイド乳房部分切除

著者: 榊原雅裕1 長嶋健1 宮崎勝1

所属機関: 1千葉大学大学院臓器制御外科

ページ範囲:P.200 - P.205

文献購入ページに移動
はじめに
●乳癌手術の背景が大きく変化している
 乳癌に対する手術の背景が大きく変化している.形成外科的「乳房再建手技」の普及と「遺伝性」乳癌の診断拡大,そしてMRIやMDCTによる乳癌の「広がり診断」の進歩など,乳癌手術を取り巻く環境が近年急速に進歩した.そしてこれらの新しい背景は,これまで乳癌の外科治療において中心的役割を果たしてきた乳房部分切除手術(乳房温存手術)にも必然的な進化を求めている.本稿では,新しい背景の中での乳癌,特に日本人女性の乳癌への外科的マネージメントを再考し,その後に筆者らが実践しているMDCTを用いた「乳房部分切除の術前整容性予測」による客観的な術式選択(乳房部分切除vs全摘再建),そしてそれに連動する「MRI/MDCTガイド乳房部分切除」の手術法や成績を紹介する.

参考文献

1)Sakakibara M, Nagashima T, Sangai T, et al:Breast-conserving surgery using projection and reproduction techniques of surgical-position breast MRI in patients with ductal carcinoma in situ of the breast. J Am Coll Surg 207:62-68, 2008
2)Sakakibara M, Yokomizo J, Shiina N, et al:MRI-guided quadrantectomy in patients with ductal carcinoma in situ detected preoperatively by mammographic calcifications. J Am Coll Surg 219:295-302, 2014
3)Sakakibara M, Shiina N, Kubota Y, et al:Three-dimensional-breast-conserving surgery and-volumetry using multi-detector CT and software for Asian patients with ductal carcinoma in situ of the breast. World J Surg (in press)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?