臨床外科71巻3号

2016年03月発行

特集 術後障害のリアル—外来フォローの実力が臓器損失を補う 評価・対応の実際

乳腺—創部トラブル，いわゆる「愁訴」とされるものなど

著者： 飯島耕太郎¹ 齊藤光江¹

所属機関： ¹順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺内分泌外科

ページ範囲：P.270 - P.273

【ポイント】
◆手術のみでなく治療全体のアウトラインについて，手術前によく説明を行い，コンセンサスと「信頼」を得ることがなによりも重要である．
◆適切な手術選択をすること，また手術内容も「取り過ぎることがないよう」，常に考えながら行い，かつ改善することが大切である．
◆治療方針や術後の結果説明，また患者の強い訴えに対応する場合など，ポイントとなる診察は決して端折らない．

参考文献

1）市岡　滋：創傷治癒の臨床—治りにくいキズのマネージメント．金芳堂，2009，pp 55-59

2）Sawai K, Nakajima H, Ichihara S, et al：Reaserch of cosmetic evaluation and extent of resection for breast conserving surgery；12th Annual Meeting of the Japanese Breast Cancer Society；2004. Abstract #107-8.

3）日本乳癌学会（編）：科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン（1）治療編，2015年版．金原出版，2015，pp 292-293

4）McNeely ML, Blinkly JM, Pusic AL, et al：A prospective model of care for breast cancer rehabilitation：postoperative and postreconstructive issues. Cancer 118（8 Suppl）：2226-2236, 2012

5）日本乳癌学会（編）：科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン（1）治療編，2015年版．金原出版，2015，pp 228-229

6）保坂　隆：【今いちばん新しいがん治療・ケア実践ガイド】サイコオンコロジー　サイコオンコロジーの看護への応用．Expert Nurse 25：114-136，2009